Rmailは,デフォルトでは`~/RMAIL'という名のプライマリーメイルファ イルを操作して,システムのインボックスファイルから到着したメイルを受けと ります.しかし,他のメイルファイルをつくって,それをRmailで編集すること もできます.これらのファイルはそれぞれ独自のインボックスからメイルを受け とれます.また,Rmailコマンドで,メッセージを移すことができます (see section メッセージをファイルにコピーする方法).
rmail-input
).
rmail-get-new-nail
).
プライマリーメイルファイル以外のファイルでRmailを実行するには,Rmailで
i (rmail-input
)コマンドを使います.このコマンドは,指定され
たファイルを読み込んでRmailモードにしてから,そのファイルのインボックス
があればそこから新しいメッセージを入手します.RmailにいなくてもM-x
rmail-inputを使うことができます.
iコマンドで読み込むファイルは,必ずしもRmailファイル形式である必 要はありません.Unixメイル形式でもmmdf形式でもかまいません.あるいは,各 メッセージが3つの形式のどれかである限り,この3つの形式が互いに混ざってい てもよいのです.Rmailは,このファイルを表示する前に,3つの形式を判断して 全部のメッセージを適当なRmail形式に変換します.
それぞれのRmailファイルには,インボックスファイル名のリストを持たせる ことができます.このリストはM-x set-rmail-inbox-list RET files RETで指定できます.引数には,コンマで区切っていくつも ファイル名が書けます.いったんインボックスのリストが指定されると,次に陽 に変更されるまで,Rmailファイルはそれを記憶し続けます.
Rmailファイルがインボックスを持っている場合には,そのRmailファイルが
Rmailに読み込まれたときとg (rmail-get-new-mail
)コマンドが使
われたときに,インボックスから新しいメイルを入手します.Rmailファイルに
インボックスがないと指定されている場合は,このようなときでも新しいメイル
を入手することはありません.プライマリーメイルファイルのときは特別な例外
で,インボックスを指定していなくても,システム標準のインボックスが使用さ
れます.
通常のインボックスでないファイルからメイルを読み込むには,C-u g のようにgコマンドに数引数を付けます.これはファイル名を読んで,そ のファイルからメッセージを読み込みます.gを引数つきで使うと,イン ボックスファイルの消去や変更は行なわれません.したがって,これがあるメッ セージファイルを別のファイルへ移す一般的な方法となります.