Rmailモードでは,カレントメッセージの移動や,編集のためにいくつかの特 別なコマンドが提供されています.通常のEmacsコマンドも利用できます(いくつ かのたとえばC-M-nやC-M-hのようなRmailによって他の目的のため に再定義されているものは除きます).しかし,Rmailバッファは通常読みとり専 用なので,変更のためには以下に述べるようなRmailコマンドwを使用しな ければなりません.
rmail-toggle-headers
).
rmail-edit-current-message
).
Rmailは,表示する前に各メッセージのヘッダを整形します.通常ここで,興
味がないとみなされたほとんどのヘッダフィールドが消去されます.変数
rmail-ignored-headers
にこのようにして消去されるヘッダフィールドに
マッチする正規表現が与えられています.オリジナルのヘッダは永久に保存され
ています.それを見るには,t (rmail-toggle-headers
)コマンド
を使います.これは,カレントメッセージの整形されたヘッダを捨てて,オリジ
ナルのヘッダを表示します.tを繰り返すと,またメッセージを整形しま
す.再度メッセージの選択を行なっても,ヘッダは整形されます.
Rmailバッファは通常読みとり専用で,修正のために入力する文字のほとんどは
Rmailコマンドとして再定義されています.普通は,メッセージテキストを変更
することは稀なので,これはたいして問題にはなりません.しかし,変更したい
ときは,w (rmail-edit-current-message
)を入力します.これに
よって,RmailモードからRmail Editモードに変わります.これは別の主モード
で,Textモードとほとんど同じです.モード行にこの変更が表示されます.
Rmail Editモードでは,文字は通常通り挿入されていきます.また,Rmailコ
マンドは使えません.メッセージの編集が終って,Rmailへ戻る準備ができたら,
C-c C-cを入力します.これによって,Rmailモードに戻ります.あるいは,
C-c C-]と入力すると,Rmailモードに戻りかつ,行なった編集をすべて取
り消すことができます.
Rmail Editモードにはいると,変数text-mode-hook
にnil
でな
い値が存在するとき,引数なしでこれを評価します.次に変数
rmail-edit-mode-hook
にnil
でない値が存在するとき,これも引
数なしで評価します.また,メッセージの属性`edited'を付け加えます.