返事の送信

RmailにはMailモードを使ってメイルを送信するためのいくつかのコマンド があります．Mailモードの使用については，See section メイルの送信を参照してく ださい．ここで述べるのは，MailモードへはいるためのRmailに特有のコマンド についてです．メイルを送るための通常のキーC-x mとC-x 4 mは， Rmailモードでも用意されており，動作も全く同じであることに注意してくださ い．

m

メッセージを送信します(rmail-mail)．

c

書き始めたメッセージの編集を続けます(rmail-continue)．

r

カレントメッセージに対する返事を送信します(rmail-reply)．

f

カレントメッセージを他の利用者に転送します(rmail-forward)．

Rmailからメッセージを送信するのは，今読んでいるメッセージに返事を送る ためであることがほとんどです．これにはr (rmail-reply)を入力 します．その結果，C-x 4 mと同じように，`*mail*'バッファを別の ウィンドウに表示します．しかし，返事を出そうとするメッセージに基づいて， `Sumject'，`To'，`CC'，および`In-reply-to'ヘッダフィー ルドを前もって初期化するところが異なります．`To'フィールドにはその メッセージの送信者が，`CC'フィールドにはそのメッセージのすべての受 信者が書かれます(他だし，リストrmail-dont-reply-toの中の要素にマッ チする受信者は省略されます．デフォルトでは，このリストには自分のメイルア ドレスがはいっています)．

一度，このようにして`*mail*'バッファを初期化すると，メイルの送信 は通常通りに行なえます(see section メイルの送信)．前もって用意されたヘッダフィー ルドが適当でなければ，編集もできます．

Rmailからメイルを起動した場合は，もう1つMailモードコマンドが利用できま す．C-c C-y (mail-yank-original)は，送信するメッセージにカ レントメッセージのコピーを挿入します．普通は，今返事を出そうとしているメッ セージですが，Rmailバッファへ切替えて，別のメッセージを選択して，戻って から，新しいカレントメッセージをヤンクすることもできます．通常は，ヤンク されたメッセージは4つの空白で字下げされ，ほとんどのヘッダフィールドは消 去されます．しかし，C-c C-yに引数をつけると字下げの量を指定できま す．また，C-u C-c C-yは字下げはせず，ヘッダフィールドの消去も全く 行ないません．

Rmailからメイルを送信するもう1つの理由は，カレントメッセージを他の利用 者に転送することです．f (rmail-forward)は，`*mail*'バッ ファのテキストに，カレントメッセージをサブジェクトフィールドに転送される メッセージを示すものを入れて初期化することで，転送を用意にします．あとは 受信者のフィールドを埋めて送信するだけです．

m (rmail-mail)コマンドは，返事ではない発信メッセージの編 集を開始するのに使います．このコマンドでは，ヘッダフィールドは空のままで す．C-x 4 mコマンドとのただ1つの違いは，rコマンドと同じよう に，RmailバッファをC-c C-yでアクセスできるようにしていることです． このように，mでは，返事を出すこともメッセージを転送することもでき ます．rおよびfでできることはすべて可能です．

c (rmail-coutinue)コマンドは，すでに作成していた送信メッ セージを完成したり，送ってしまったメッセージを変更したりするために， `*mail*'バッファの編集を再開するのに使います．