次のマクロを定義するまでの間だけでなく,もっと長い期間キーボードマクロ
を保存するには,C-x name-last-kbd-macroを使って名前を与えます.こ
れはミニバッファを使って名前を読みとり,そのマクロを実行する名前とします.
マクロ名がLispシンボルで,この方法で定義された場合,これはM-xを使っ
て呼び出したり,global-set-key
コマンドでキーに割り当てることがで
きる有効な名前となります(see section キーマップ).もし指定した名前に,キーボー
ドマクロ以外の定義がすでになされていたならば,エラーメッセージが表示され,
何も変更されません.
マクロにコマンド名を与えたら,その定義をファイルにセーブできます.こう すれば他のセッションでも使用することができます.はじめにマクロをセーブす るファイルを読み込みます.このあと次のコマンドを実行します.
M-x insert-kbd-macro RET macroname RET
これによって,あとで実行されるとそのときのマクロの定義と同じマクロを定義
するLispコードが挿入されます.これを行なうLispコードを理解する必要はあり
ません.insert-kbd-macro
がそのためのコードを書いてくれます.この
あとファイルをセーブします.このファイルはload-file
(see section Emacs用のLispコードライブラリ)でロードできます.もしファイルを初期化ファイル
`~/.emacs'(see section 初期化ファイル,.emacs)にセーブしたなら,このあとEmacsを使う
たびにこのマクロが定義されるようになります.
insert-kbd-macro
に引数を与えると,マクロをキーに割り当てていた
ときにはそのキーも記録するようなLispコードを作ります.これによってファイ
ルをロードしたときにそのマクロが同じキーに割り当てられるようになります.