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`.emacs'ファイルには1つあるいはそれ以上のLisp関数呼出式があります.
それぞれは関数名,引数がすべてかっこでくくられたものからできています.た
とえば(setq fill-column 60)
は,変数fill-column
(see section テキストの詰め込み)を60に設定するための関数setq
の呼び出しを表してい
ます.
setq
の第2引数はその変数の新しい値を決定する式です.ここには定数,
変数,関数呼出式が書けます.`.emacs'ではたいていの場合定数が用いら
れます.定数としては以下のものが使えます.
- 数:
-
数は10進数で表します.前にマイナス記号がついてもかまいません.
- 文字列:
-
Lispの文字列の構文はCの文字列の構文と同じですが,少し別の特徴も持ってい
ます.文字列定数の前後にはダブルクォートを置いてください.
改行文字や他の特殊文字も文字列の中に文字として現われてかまいません.これ
らはバックスラッシュを用いたエスケープ列で表します.`\n'は改行,
`\b'はバックスペース,`\r'は復帰,`\t'はタブ,`\f'は
改ページ(Control-L),`\e'はエスケープ,`\\'はバックスラッシュ,
`\"'はダブルクォートを表します.また`\ooo'は8進コードが
oooである文字を表します.バックスラッシュとダブルクォートにはバッ
クスラッシュをつける必要があります.
`\C-'はコントロール文字の接頭辞として用いることができます.たとえば,
`\C-s'はASCIIのControl-Sを表します.`\M-'はメタ文字の接頭辞と
して用いることができます.たとえば`\M-a'はMeta-A,`\M-\C-a'は
Control-Meta-Aを表します
- 文字:
-
Lispの文字定数の構文は`?'のあとに文字か`\'で始まるエスケープ列
が続いたものからなっています.たとえば
?x
,?\n
,?\"
,
?\)
などです.Lispでは文字列と文字は互換ではありません.ある文脈で
は文字列が,別の文脈では文字が必要です.
- 真:
-
t
は`真'を表します.
- 偽:
-
nil
は`偽'を表します.
- 他のLispオブジェクト:
-
シングルクォート(')のあとに望みのLispオブジェクトを書きます.
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