ファイルを広範囲に変更してから考えを変えたような場合は，ファイルの前の バージョンを読み取ってその変更を破棄できます．これにはカレントバッファで M-x revert-bufferを実行します．この操作は大変危険なのでyesの 確認を求められます．
カレントバッファを自分でセーブする前に自動セーブされていた場合には，
revert-bufferは読み込んだファイルではなく自動セーブファイルを読み
取ろうとします(see section 自動セーブ:不慮の事故に対するプロテクト)．これについての確認は通常の確認の前に
行なわれ，答えにはyかnを入力します．この確認であると気づかず
に，通常のようにyesを入力すると，yは答えとみなされますが，
esは有効な確認とはなりません．ここでC-gを使って操作をキャン
セルして，実際の答えを再び入力することができます．
revert-bufferはファイルの最初から(文字を数えて)等距離の位置にポ
イントをおきます．ファイルにあまり編集を加えていなければ，復帰後もテキス
トの前とおおよそ同じ部分にポイントがおかれます．大幅に変更を加えた場合に
は，元のファイルのポイントと同じ位置が，テキストの全く別の位置にあたるこ
ともあります．
前に読み込んだファイルを復帰するとバッファの修正の印は消されます．
Diredバッファのように，内容がファイルではなくデータベースであるバッファ
も復帰可能です．そのようなバッファに取って復帰とは，適当なデータベースか
らバッファの内容を再計算することです．C-x Bで任意に作成されたバッ
ファは復帰できません．これを行なおうとするとrevert-bufferがエラー
を表示します．