失われたデータを自動セーブファイルから復帰するには，コマンドM-x recover-file RET file RETを使ってください．このコマン ドは名前fileを読み込み，確認をとってから自動セーブファイル `#file#'からその内容を回復します．それからC-x C-sを使っ てセーブすれば，回復したテキストをファイルにもどせます．たとえば自動セー ブファイル`#foo.c#'から`foo.c'ファイルを回復させるには，次のよ うにします．
M-x recover-file RET foo.c RET C-x C-s
確認を求める前にM-x recover-fileは，指定されたファイルとその自動 セーブファイルのディレクトリリストを表示します．これによって，その日付と 大きさを比較することができます．もし，自動セーブファイルのほうが古かった なら，M-x recover-fileはそれを読み込もうとはしません．
M-x recover-fileを行なうと自動セーブを止めます．このコマンドを使っ たということは，自動セーブされたファイルに以前のセッションからの重要なデー タがあることを示しているからです．もし，このデータを読み込んだファイルに セーブし，それから新たに編集を続けるのならば，M-x auto-save-modeを 使って再び自動セーブを起動しておくべきです．