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お目当てのメールを選択するには

たとえば、Subject: に party という文字が含まれているメールを見つけ出した り、From: が kazu@is.aist-nara.ac.jp であるメールを選択したいと思うこと があります。このように、入力した条件にあるメールを見つけ出すコマンドを Mew は 3 つ提供しています。

`?'
入力した条件に合うメールに `*' マークを付ける。現在の Summary モー ドの一覧を利用する。`?' を押した後に、条件を入力して下さい。
`/'
入力した条件に合うメールを Summary モードに一覧表示する。現在の Summary モードの一覧は上書きされます。`/' を押した後に、フォルダ名と条件を 入力して下さい。
`V'
複数のフォルダから入力した条件に合うメールを見つけ出して Virtual モード に一覧表示する。操作は、See section Virtual モード を参照して下さい。

以下条件の入力方法と Virtual モードに付いて解説します。

条件の入力方法

条件を示すキーワードには、次のものがあります。

`-from <pattern>'
From: フィールド
`-to <pattern>'
To: フィールド
`-cc <pattern>'
Cc: フィールド
`-subject <pattern>'
Subject: フィールド
`-date <pattern>'
Date: フィールド
`--xxx <pattern>'
XXX: フィールド
`-and <pattern1> <pattern2>'
<pattern1> かつ <pattern2>
`-or <pattern1> <pattern2>'
<pattern1> または <pattern2>
`-not <pattern>'
<pattern> でない
`-after <date>'
<date> 以後
`-before <date>'
<date> 以前
`-search <pattern>'
本文中に <pattern> がある
`-lbrace <pattern> -rbrace'
括弧で <pattern> を囲む
`( <pattern> )'
-lbrace と -rbrace の便利な表記

以下に入力方法の例を示します。"-" で始まるキーワードは `TAB' で補完 できることに注意して下さい。

(a) -from kazu

(a.1) 条件とパターンを分けて入力

Pattern (-from) : -`RET'
Value for -from : kazu`RET'

(a.2) 条件とパターンを一緒に入力

Pattern (-from) : -from kazu`RET'

(b) -to kazu -or -cc youki

(b.1) パターンを2つに分けて入力

Pattern (-from) : -or`RET'
Pattern1 for -or (-from) : -to kazu`RET'
Pattern1 for -or (-from) : -cc youki`RET'

(b.2) 一度に入力

Pattern (-from) : -to kazu -or -cc youki

(c) -lbrace -to mew -or -cc mew -rbrace -and -from kazu

(c.1) 一度に入力

Pattern (-from) : -lbrace -to mew -or -cc mew -rbrace -and -from kazu`RET'

(c.2) `('`)' を使う

Pattern (-from) : ( -to mew -or -cc mew ) -and -from kazu`RET'

`('`)' の前後には空白を入れて下さい。

(c.3) いくつかのまとまりに分けて入力

Pattern (-from) : -and`RET'
Pattern1 for -and (-from) : ( -to mew -or -cc mew )`RET'
Pattern2 for -and (-from) : -`RET'
Value for -from : kazu`RET'

後は類推して下さい。

Virtual モード

Virtual モードは、複数のフォルダから入力した条件に合うメールを選びだし、 単一の仮想的なフォルダとして扱います。Summary モードで `V' を押すと、 Virtual モードが作れます。

最初に、仮想フォルダ名を訊かれます。

Virtual folder name (virtual) : 

任意の文字列を入力して下さい。単に `RET' を押すと、"++virtual" にな ります。次に、単数または複数のフォルダ名を入力します。複数のフォルダを入 力する場合は、"," で区切って下さい。もちろん、`TAB' で補完できます。

Folder name (+inbox) : +inbox, +mew

そして、条件を入力します。

Pattern (-from) : -

すると仮想フォルダができあがります。Virtual モードは、整頓や消去、検索な ど一部のコマンドを除いて、Summary モードと一緒です。仮想フォルダはまさし く仮想であり、ファイルシステムなどには存在しないことに注意して下さい。 Emacs を終了すると、仮想フォルダはなくなります。


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