すでに説明したメニューからの操作は cab がそれぞれスクリプトを呼び出して 実現しています。それらをコマンドラインから呼び出して直接使うこともできます。 これらのスクリプトは実行されると操作対象とするキャビネットを決めるために 必ずシェル変数 CABINET の内容を参照します。 もし、この変数が export されていなかったり内容が空の場合は正常な処理は期待 できません。 文献データを処理したいのでしたら最初にログインシェルのプロンプトから シェル変数 CABINET に Book を設定します。
$ CABINET=Book; export CABINET
検索をするスクリプトは se(SEarch) です。これに検索させたいキーワードを 引数として与えます。例えば "IBM PC" というものをキーワードとして与えたい場合 には$ se 'IBM PC'とします。この時キーワードとして se に渡す文字列をシェルから保護するた めに必ず単一引用符で囲みます。また、
$ se '.*NIX'|
moreなどと正規表現を使ったり、検索結果をパイプに流すこともできます。
add というスクリプトが担当します。 追加したいデータが入っているファイル名を引数として与えます。 例えば /user/mybooks というファイルに追加したいデータが入っているとすると$ add /user/mybooksとします。引数として与えるファイル名は1つに限りませんが、指定したファイル すべてが見つからない場合はエラー中断しますのでデータの追加は行われません。
もし、引数を与えなかった場合は1件のみを手作業で入力するように動作します。 手作業入力の具体的な例は「メニューからの操作」部分を参照してください。
スクリプト all を走らせると登録されているすべての項目を表示します。 すべての項目をプリンタに送りたい場合は$ all|
lprとすれば良いでしょう。画面で見たいのでしたら more にパイプでつないでください。
人間が入力したデータからキャビネットを構成するスクリプト類が操作しやすい形に 変換し、検索用のデータを更新します。引数なしで$ updとするだけです。なお、このスクリプトは最初に1度だけ使うものです。 あとは add でデータを追加すると自動的に upd が呼び出されます。