Emacsを起動させるには,シェルでemacs RETと入力するのが普通 です.Emacsは画面を消去し,はじめのアドバイスとコピーライトを表示します. このあとはすぐにEmacsのコマンドを入力することができます.
オペレーティングシステムによっては,Emacsが起動したときにそれまで先打 ちした入力がすべて取り消されてしまうことがあります.Emacsでこれを防ぐこ とはできません.やはりEmacsが画面を消去するまでコマンド入力は待つのがよ いでしょう.
Emacsが最初のコマンドを読む前には,編集するファイルを指定する機会があ
りません.しかし,Emacsは常に編集用のバッファを持っています.これを役立
たせるため,Emacsは`*scratch*'という名前のバッファをLisp
Interactionモードで提供します.そこではLispの式を入力してそれを評価する
ことができます.この機能を無視して単に落書に使うこともできます(自分の初
期化ファイルで変数initial-major-mode
を設定すれば,これ以外の主モー
ドを指定することもできます.See section 初期化ファイル,.emacs)
シェルでEmacsに引数を与えることによって,読み込むファイル,ロードする Lispファイル,呼び出す関数を指示できます.See section コマンドスイッチと引数