文

Emacsで文や段落を操作するには，ほとんどの場合，単語操作コマンドと同じ ようにMeta-キーを使います．

M-a

文の先頭にポイントを移動します(backward-sentence)．

M-e

文の終りにポイントを移動します(forward-sentence)．

M-k

ポイントから文の終りまでを削除します(kill-sentence)．

C-x DEL

ポイントから文の先頭までを削除します(backward-kill-sentence)．

Meta-aとMeta-eコマンド(backward-sentenceと forward-sentence)はポイントがある文の先頭，終りに移動します．これ は行の先頭，終りに移動するControl-a，Control-eに合わせて設定 されています．ただしMeta-aとMeta-eは引数を与えて繰り返して先 の文へ移動することができます．Emacsではタイピストの習慣を次のように考え ます．すなわち，`.'，`?'，`!'の次に改行文字または空白が2 つあるとき，文の終りとします．ただしこの2文字のすぐ次の`)'， `]'，`''，`"'はいくつあってもかまいません．また，段落の先 頭と終りも，文の先頭，終りとみなされます．

M-aとM-eは文区切りの改行文字や空白を越える移動はしません．

C-a，C-eに削除コマンドC-kがあるようにM-a， (kill-sentence)があり，ポイントからその文の終りまでを削除します． -1の引数を与えると，ポイントから文の先頭までを削除します．引数はそのコマ ンドの繰り返し回数になります．

文の先頭までを削除するC-x DEL (backward-kill-sentence)は作成中の文章を途中で書き直すのに便利で す．

変数sentence-endは文の終りの決め方を示します．この値は文の最後 の数文字と文に続く空白にマッチする正規表現です．普通この変数の値は次のよ うになっています．

"[.?!][]\"')]*\\($\\|\t\\|  \\)[ \t\n]*"

この例は正規表現の節で説明されています．See section 正規表現の構文.