他の画面エディタに慣れていると,Emacsではページ数と行数がモード行に表 示されるとは限らないと聞いて驚くかもしれません.これはテキスト保持の方法 の都合により,この情報を算出するのが難しいからです.この情報を常に表示す ると非常に遅くなるでしょう.それにEmacsではさほど必要とされません.しか し表示するためのコマンドはあります.
count-lines-region
).
what-cursor-position
).
行番号を出力するためのコマンドは2つあります.M-x what-lineはファ イルの最初から数えてポイントのある行番号を表示します.ファイルの最初の行 の番号は1です.ここで表示された行番号はM-x goto-lineの引数に使えま す.これに対してM-x what-pageはファイルの最初からページ数と,その ページの中での行数を数え,その両方を表示します.See section ページ
ここでM-=(count-lines-region
)についても触れておきます.こ
れはリージョンの行数を出力するためのものです(see section マークとリージョン).現在のページ
の行数を数えるコマンドC-x lについてはSee section ページ.
C-x =(what-curusor-position
)コマンドはカーソルのある桁位
置を調べたり,その他のポイントに関する情報を知るのに使用します.情報はエ
コー領域に以下のように表示されます.
Char: x (0170) point=65986 of 563027(12%) x=44
(この例はポイントが`x=44'の前にあるときの出力です.)
`Char:'の後ろにくる2つの値はポイント直後の文字を示します.まず文 字そのものを表示し,次に8進数で文字コードを表示します.
`pointo='の後ろにはポイントの位置の文字カウントが示されます.バッ ファの最初の文字の文字カウントは1,その次は2の順に示されます.次にくる大 きな数字はバッファの全文字数を示し,その次のかっこの中にポイントの位置が 全体に対するパーセントで示されます.
`x='の後ろにはポイントの画面での桁位置が示されます.
もしバッファがナローイングされ,バッファの最初と最後のテキストが一部表 示されていない場合,C-x =のコマンドはその時点で目に見える範囲につ いての情報を表示します.たとえば,
Char: x (0170) point=65986 of 563025(12%) <65102 - 68533> x=44
新たに付加された2つの数値はポイントが設定できる文字位置の上限と下限を表 示します.2つの位置の間にある文字が表示されます.See section ナローイング
ポイントがバッファの最後(あるいは表示されている部分の最後)にある場合, C-x =のコマンドは,ポイント直後の文字に関する情報は表示しません. その場合,次のように出力されます.
point=563026 of 563025(100%) x=0