Emacsでは画面をいくつかの領域に分けて,それぞれに独自の情報を表示しま す.もちろん一番大きな領域は,編集しているテキストが表示される領域です.
Emacsを使うとき,画面は多数のウィンドウに分けられます.まず,画 面のほとんどを占めているテキストウィンドウがあります.さらに一番下の行に は特殊なエコー領域またはミニバッファウィンドウがあります.テ キストウィンドウは,さらに水平または垂直にたくさんのテキストウィンドウに 分けることができますし,そのおのおのは異なるファイルに使うことができます (see section マルチプルウィンドウ).カーソルが表示されているウィンドウが 選択されたウィンドウで,そこで編集が行なわれます. 選択されるまでは参照するだけです.
それぞれのテキストウィンドウの一番下の行はモード行で,そのウィン ドウの状態を示しています.端末に反転表示の機能がある場合は,モード行は反 転表示されます.モード行は`-----Emacs: something'といった表 示で始まります.モード行には,その行の上のウィンドウでどのバッファが表示 されているか,どのような主モードや副モードになっているか,バッファのテキ ストが変更されたかどうかが示されます.